催眠状態では一点集中ではなく全体集中の目

宮本武蔵

宮本武蔵の『五輪の書』は兵法について書かれた書物ですが、そのなかで武蔵は

「一点集中ではなく全体集中でみることが大切だ」と言っています。

 

「観の目」と言われるものです。

 

敵と対峙した時など、一点しか見ていなければ横や後ろからおそわれますよね。

全体を見渡す目。

二つの目で四方を視覚的に同時に見ることは不可能ですが、五感を使えば「感じる」ことができます。

 

一点しか見ていなければ、他の部分を見失います。

全体を感じる「観の目」を養うことが必要だと武蔵は説いています。

 

これは現代の私たちにも言えることです。

 

問題を抱えた時、ついその一点しか見られなくなり、周りがどうなっているかが見えにくくなってしまいますよね。

人の意見を聞いても右から左だったり。

 

全体を見渡す余裕なんてなくなってしまいます。

当然のことです。

 

たとえば旅行などの気分転換をすることで、視点がかわって

「こんなことで悩んでいたのか」と思えることもあるかもしれません。

 

ですが、なかなかそうもいかなかったりします。

そんな時にも催眠療法(ヒプノセラピー)はおすすめです。

 

催眠状態では一点ではなく全体を感じることができるからです。

「え?」と思われるかもしれませんが、五感で感じたり、問題の渦中にある自分をもう一人の冷静な自分が俯瞰して見えたりするんです。

 

新たな視点から自分を見るのも意外と新鮮な発見があったりするものですね。