催眠療法と潜在意識って、どういう関係があるのでしょうか?
簡単に言うと、
過去の経験にまつわるすべての記憶、もちろん感情や感覚も入っている潜在意識と、
いま頭で意識してきること(顕在意識)をつないで行うセラピーが催眠療法です。
潜在意識と顕在意識が繋がった状態を催眠状態というので、その時に行うセラピーが
催眠療法と呼ばれるだけの話です。
今の自分の頭で過去の記憶を思い出し、その時の思い(感情・感覚)を再体験して見つめ直すと、
その当時は気づかなかった「中途半端になっていた未解決の出来事」に気づき、
それを解決することで今の自分がどことなくすっきりしていけるのです。
そう、どことなく、かもしれません。
劇的な変化よりも「あれ?今きづいたけど前より何だかちょっぴり楽になってるかも」というような
穏やかな変化が起きていることの方が多いのです。
激変よりもマイルドに、でも自分のなかにあったモヤモヤは気づけば解消・軽減しています。
「自分にはそんな大きな問題やトラウマ的な経験はない」と思っている方も多いと思います。
忘れていますよね、日が経つと。
でも「我慢したこと」は誰もがみんな経験してきていますよね。
その我慢のレベルも十人十色ですが、「言いたかったことをグッと我慢した」経験はあるはずです。
本当は言いたかったこと。
でもまぁ、その程度のことは自分が我慢すれば波風たてずに済むから・・・と言葉をのんだこと。
どうしても言いたかったことを我慢したこともあるかもしれません。忘れているだけで。
他愛のないことかもしれませんが、今の自分の言動パターンに影響を及ぼしていることが
少なくありません。
潜在意識にしっかり残っています。
その中途半端にして終えていることを、いま自分の頭で考えて、その時の感情も再び味わうことで
解決・完結させることができます。
そうすると、直後には「何も変わっていない」と思われるかもしれませんが潜在意識のなかでは
確実に変わっているのです。穏やかに変わっているのです。
見た目に変わっていなくても、感覚としても変化が分からなくても、自分のなかでは解決しているので
言動パターンは少しずつ変わっていくはずです。
潜在意識というと特別な印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
いたって普通です。
そして催眠療法は穏やかで優しい安全なセラピーなのです。