家族の介護ケア ~犠牲にするもの・得られるもの~

ホワイトフラワー

 

前日まで仕事をしていた父が突然倒れて、要介護度最高レベルになりました。

「父は突然倒れるタイプだろうな」という根拠のない予想はしていましたがショックでした。

 

自宅介護をしていて関わる医療スタッフの方々からは

「ご自宅でケアできるレベルではないのにがんばってますね。すごいです」

と、よく言われます。自分たちでもそう思います(笑)。

 

「ものすごくお優しい方だったんでしょうね」とも言われます。

ものすごく難しい父でした(笑)。

同時に家族を一番に守ってくれていました。それがなければ自宅で続けるのは無理だったと思います。

 

介護の事情も、10人いたら10通りあるんですよね。

自宅でケアしたくても出来ない事情の方、病院に入院させたくても出来ない事情の方。

それは「その身にならないと分からない」ものだと思います。

 

犠牲にするものも少なくありません。

それも「それぞれの介護スタイル」ですが、まとまった時間はとりにくくなり、

自分の時間はほとんどありません。

睡眠時間もとれません。

時折イラッとすることも正直、あります。

でも、今のところは自宅ケアを続けたいと思います。

 

そう考えるのは、犠牲にしているものより得たものが大きかったからだと思います。

気がつけば、「感謝」の気持ちを大切にできるようになっていた自分がいました。

 

医療スタッフの方々が下さる優しい言葉(それがお仕事であっても気持ちを感じとれます)、

友人は特別「大丈夫?疲れてない?」というのではなく、いつものように普通に接してくれて

「いつもどおり」を感じさせてくれます。

セッションを受けに来て下さる方々からは、帰り際の優しい「笑顔」で癒していただいています。

 

ほんの小さなことに感謝することが出来るようになったのは、父のおかげです。

父が教えてくれたことに感謝しています。

 

まだまだ器が小さいですが、少しずつでも大きくなれるよう精進したいと思います。